発祥は 演劇だった!? 意外と 知らない 「アングラ」の 言葉の 意味と 由来
@DIME
音楽や演劇などを評論する際に、「アングラ」という言葉が使われているのを見聞きしたことがないだろうか。独特な世界観を持つ作品を表現する時に使用されることが多い「アングラ」だが、詳しい意味を知らない人もきっと多いはず。
そこで本記事では、アングラの意味と由来、対義語について解説する。ぜひこの機会に正しい意味を理解して、日常会話に役立ててほしい。
*アングラとは?
アングラは、地下を表す「underground(アンダーグラウンド)」を省略した言葉だ。まずは、この言葉の意味を見ていこう。
*アングラの意味
アングラは、英語の「underground(アンダーグラウンド)」を省略した言葉。「アンダーグラウンド」には、地下という意味がある。そこから転じて、「地下のような日の目を見ない場所で行われる活動」という意味で使われるようになった。
アングラという言葉は、サブカルチャーを表す言葉として使用される頻度が高い。ただし、分野によって微妙に意味が異なるので、注意が必要だ。各分野におけるアングラの意味は以下の通り。
・演劇
演劇における「アングラ」は、反商業主義的な「アングラ演劇」を指す場合が多い。アングラ演劇とは、劇団や役者の思想を荒々しく舞台で表現する過激な演劇のこと。1960年代から70年代の日本においてブームになり、独特な世界観を作り上げた。業界の代表格としては劇作家の寺山修司が有名だ。
・音楽
音楽シーンにおけるアングラは「非商業的でアーティストの世界観を表す前衛的な音楽」という意味を持つ。バンド活動を行っているミュージシャンを表すケースもあるが、昨今ではヒップホップを演奏するラッパーを指して使われる機会も増えている。