あんなに書きたいことがあったのに
あんなに伝えたいことがあったのに
言葉は今日に追いこされ、夜を過ぎて
明日はもう、どうなっているのか
ゴミ箱いっぱいになった、がらくたの言葉はしょうもない
それでも、拾い出して一遍の詩を紡いでみたけれど、それさえ明日はもう、どうなっているのか
書けば書くほどに風に吹かれてはページがめくれ過ぎていく
ペン先のインクを白い紙に押し当てて絞り出すけれど、言葉がもう続かない
真っ白、真っ白、真っ白が続くだけ
君に伝えたいけれど、明日の朝そこに君がいるか
それならばドアを開けて息を切らして、早く走れ、僕 もっと動け、僕の足
もつれてもつれて、からんでからんで、ついには転んでしまった先に見えたその言葉
この夜の空を隙間なく、僕の言葉で埋め尽くしたい
明日の朝焼けの空は隙間なく、君への言葉で埋め尽くしたい