絵も文も不得手だった蔦屋重三郎が、なぜ江戸の出版界でベストセラーを連発できたのか――その秘密は「自らの不得手を知り、他者の才を見抜く力」にあった。喜多川歌麿や山東京伝など、才能あるクリエイターを見出し、自由に表現させる編集力とプロデュース力が、時代を動かすヒットを生んだ。彼の仕事術から「一人ではできない」ことの価値が浮かび上がる。

絵も文章もヘタ…「一人では何もできないに等しい」蔦屋重三郎のベストセラー連発を支えた"ある才覚" 個性を見出し、育て、組み合わせる
部下の力を引き出すにはどうすべきか。明治大学文学部教授の齋藤孝さんは「大河ドラマ『べらぼう』で知られる蔦屋重三郎は、プロデューサーとして才能を引き出すことに長けていた。部下の強みや個性を見抜き、チームを組ませてみるのもいい」という――。
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